カテゴリ:オリンピック・パラリンピック教育
リレー遊び
年長組が今夢中になって遊んでいるリレー。
リレーを通して、こどもたちが学んでいることを就学前教育スタンダードの視点で考えます。
〇繰り返し走る、もっと速くなりたいと自ら取り組み、腕を大きく振る、足を速く動かし、全身を使って動いています。
→【健康な心と体】「のびのびと体を動かす」
〇勝負に負けたとき、どうして負けたのか、どうしたら勝てるのか理由を考え、改善し、またやってみようとしています。
→【自立心】「自分でよく考える」
〇チームの仲間にバトンをつなぐ、一緒に走って楽しさを共有する、勝ちたいという共通の目的のために仲間と力を合わせています。
→【協同性】友達と遊ぶことを楽しむ
〇最初は、自分が勝てればそれでいい、という姿でした。少しずつ、負けてしまった相手のチームの気持ちに気づき、頑張りをたたえる拍手を送るように…。また、同じチームの友達の気持ちを思いやる姿も見られています。
→【道徳性・規範意識の芽生え】「相手の気持ちを考える」
〇「ありがとう。~くんのおかげで勝った」とチームの仲間に声をかけている場面も…。互いに認め合い、友達に応援してもらう中で、チームの役にたったという実感を感じたり、自信をつけたりしています。
→【社会生活との関わり】「ありがとうと言われる嬉しさを感じる」
〇勝ったり負けたりする経験を通し、「バトンを落とさないように”ハイ”って声をかけて渡すのはどうかな」「手はグーにした方が速く走れるかも」と取り組んでいます。
→【思考力の芽生え】「十分に試したり、工夫したりする」
〇リレーではゼッケンを着て、走る順番に並び、「黄色チームの方が1人足りない。2回走る人が必要」と数を調整したり、「1、2、3…」と数字を数えて片づけたりするなど、数字の便利さを知り、数に関わる感覚が豊かになっています。
→【数量や図形、標識や文字などへの関心・感覚】「数や文字などに関心をもつ」
〇チームの仲間と走順を話し合うとき「私は1番で走りたい」と伝えたり、負けてしまったチームが「ねえ、後で練習しようよ」「じゃあ、仲間に言ってくる」と呼び合ったりしています。
→【言葉による伝え合い】「楽しく話したり、聴いたりする」
リレー1つをとっても、こんなにたくさんの学びがあります。
当日の勝ち負けだけがすべてではありません。
幼稚園では、一つ一つの活動に取り組む過程で育つことを大切にしています。
公開日:2020年10月23日 12:00:00
更新日:2020年10月23日 16:42:21